視聴期間:2日間
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万物に平等に降り注ぐはずの朝日にさへも わが魂は見放された。 一片の光輝(かがやき)すらも届かぬこの深淵では 疑念と欺瞞が呪ひのやうに渦巻ゐて、 哀しき戀の亡霊が 沈鬱な執行人さながらに 粛々と 黒光りの断頭台へとおれを誘ふ。 身動ぎもせず祈りを捧げる清らかなる乙女よ、 無慈悲な別れの其の瞬間に 愛しきお前の憐憫をのみ、おれは請ふだらう。