視聴期間:7日間
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「私は、弱い私を殺す。おまえなんかに――――――両儀式は渡さない」 1996年の冬。その夜、ある病院にひとりの少女が運び込まれた。彼女の名は両儀式。長時間に及ぶ緊急治療により、かろうじて一命は取り留めたものの……その瞳が開かれることはなかった。やがて二年の時が過ぎた。彼女は目覚めることなく、漆黒の髪の毛だけが伸び、静かに深く眠り続けていた―――